ゆめのひ


はなびらが宙を舞い


えがおが溢れ


わたしと


わたしの過去と


さよならする




ゆめのひ


歩かなければ


たどりつかない


別れなければ


いけなかった


ここがはじまり



ゆめのひ


たくさんの過去と


たくさんの人と


さようなら


こんにちわ


ありがとう




もう


悪い夢はおわり


ここでおわり


グッドバイ






いろいろな

結末がある

別れから

うまれる出来事


輪郭を失い

なにが残っているのかさえ

しることはできない


あなたは今

笑ったり苦しんだり

しているのだろう

心のない

恋もしているのだろう

かつてのように


わたしも

雑踏に

その身をかくしている

たとえ

あす あかりがきえても

わたしは

やさしい あのひとと

てをつないで

めをとじるだろう


たとえ

あなたの よぶこえが

わたしの なであっても

ふりかえる

ことはしない


ありがとう

みんな ありがとう

まっさおな そらのした

つたわるのなら


あいしてる

あいしてる

わたしは

あなただけでなく

すべてを あいしてる





しろい太陽が

からだを焼きつくす

熱をため

支配する

朦朧とした





地平線のかなたに

真紅の月がはんぶん

視線がかさなる

逃げたいのに

声がでない



ウサギが一匹

ピョンとはねる

とてもおかしいけれど

笑う余裕はないの

あの人を捜さなきゃ



自分にできた

黒い固まりに

爪をたてる

これさえ無ければ

すべて醒めるのに



失ってまで

欲しかった

ものですか?


捨ててまで

知りたかった

ことですか?


考えたなら

微笑んであげる


仕方ないのなら

それは運命


わかっていないと言うのなら

それは嘘


この傷痕が

隠せるのなら

何だってする


枯れることのない

深い井戸に

倒れかける

声はもう

失ってしまった


憎む力も尽きたのに

遠くで響く

勝利のラッパ

そんなこと

どうでもいい


その麗しい唇に

透きとおる胸元に

突き刺す

堪え難い真実


離した手は今

わたしに向け

弓の的をしぼる


どうか

休ませてほしい

夜にかがやく星が

太陽に消されるまで

ほんの少しでいい

貴女を

見送るまで




ひとつ残らず

かき消され

忘れられ

無になる



時間とは

残酷な装置

記憶とは

正直な喪失



必死につけた

傷痕も

満たされることで

埋められ

泣くことで

消えてしまう


叫びなさい

その荒野で

天からの雨が

あなたに降り注ぐまで

つなぎとめなさい

キスしよう

いとおしく

眠りにつこう

窓には白い雪のひかり



永遠に

続かなくてもいい

この時間を

一瞬でも

共有できたなら


たとえこの先が

疚しい日々であれ

降り続ける

雪が全てを

おおってくれるだろう


終止符を

このこいに

お別れを

このこいに



ひきがね

ひいたのは貴方

幕を

下ろしたのは

わたし



たぶん

愛してる

ずっと



きっと

運命に

なかった

この

1ページが



えいえんに

グットバイ

こころにできた傷が


一瞬にみたされ


元にもどる


涙がとまらない




生きているのは


いいことね


こんな日を


迎えられるなんて


考えてもみなかった




しあわせになろう


しあわせになろう


紡がれる


かすかな輝きが


むねをみたすから