夜にはきだす


狂気のような膿を


浮かび上がる


わたしの手は


どんな色をしているの?




カラカラと


狂喜が音をたてる


したたる蜜を


小指ですくう


溢れているんじゃなく


流れおちたのね


まあ


いいんじゃない?





月日はながれ


最後に爪でえぐられた傷を


ふとした瞬間に認識する


涙と硬直をもって


あなたも持っている


同じ傷