しろい太陽が

からだを焼きつくす

熱をため

支配する

朦朧とした





地平線のかなたに

真紅の月がはんぶん

視線がかさなる

逃げたいのに

声がでない



ウサギが一匹

ピョンとはねる

とてもおかしいけれど

笑う余裕はないの

あの人を捜さなきゃ



自分にできた

黒い固まりに

爪をたてる

これさえ無ければ

すべて醒めるのに