さがしていたものが


せかいじゅうの


どこにもないと


きょうしりました




もとめていたものが


うちゅうの


もくずになりました

つたえたかったことが

つたわらないことを

いましりました




ゆめみたことが


ゆめだったことに


いまきづきました







わらおう わらおう


けらけら けらけら


きらきら きらきら


くうきをのみこんでごらん




だんすしよう だんすしよう


たった たったか すった たった


あしをからませ


だんすしよう





うたおう  うたおう


わお わお わおお


からだをくねらせ


うたをうたおう





ちゅうをまおう ちゅうをまおう


ふらら ふらら ふらふらら


きょうきにみちて


ちゅうをまおう




なこう なこう


せかいのかたすみで


しずかに しずかに


なこう
















夜にはきだす


狂気のような膿を


浮かび上がる


わたしの手は


どんな色をしているの?




カラカラと


狂喜が音をたてる


したたる蜜を


小指ですくう


溢れているんじゃなく


流れおちたのね


まあ


いいんじゃない?





月日はながれ


最後に爪でえぐられた傷を


ふとした瞬間に認識する


涙と硬直をもって


あなたも持っている


同じ傷






























さけびのささやき


かぞえきれない苦難


くるしめ続ける現実


とどかない声




実ることのない果実


ゆれることを忘れた枝葉


ひきつった顔




数字が宙を舞い


おんなが空をたたき


おとこが夢をはきだす


ゲームはこれから





舞台にあがりましょう


ルールを知った大人たちが


ポケットから信念をとりだして


うすっぺらな演説をはじめる




踊りましょう


首をしめつける正装と


暴走をはじめた脳をめぐらせ


月のまわりを彷徨うように




ながしましょう


見たくない過去と


知りたくない事実の美酒を


大都会のネオンの波に










まっくろな闇の黒に


ぽっかりと穴があく


出口なのか


入り口なのか




きれいごと


それをすすめば


戦いになる




きれいごと


それをあければ


後ろには


だれもいない




なにもしなければ


生きていける


そこをうごけば


えじきになる









なぜそれを


紡ごうとするの?


はじかれた弦が


この時を刻むのに


聴こえない?






貫く


これを


守りきる


これを


渡すものか






その頬に


飛沫が


いくらかかろうとも





さあ


奪いにいらっしゃい


渡しはしない


譲りはしない




あなたは


なにに囚われているの?



あの月夜から


さんかげつ死んで


ひとつき叫けび


はちかげつ吐きだした




もうすぐ


いちねん




にねん狂い


いちねん愛した


訪れたのは


ちょっとだけ


安らかな


はんとし




わからないものね


わたしという


どうぶつは





さよなら さよなら さようなら


さいごに さいごに


つぶやいた


ありがとう

あなたが


わらおうが


たにんが


ささやこうが


もう


どうでもいいの





この岐路に


広大な荒野に


ひとり立ち


えらんだもの





これが


まちがった道だと


いうのなら


後をおわないで





あるくのはわたし


すすむのはわたし





つぎのとびらをあける


それも


わたし


この手で


つぎのとびらをあける








スルドク スルドク


わたしたちは


この波にとりこまれる




繊細でも


勝手でも


関係ない




カタイ音 


ハジカレタ画




戦おうが


迎合しようが


無意味だろうが


関係はない





私たちは


この波に


とりこまれ


浸されていく




ありようなど問うてはいない